釣具屋の釣り知らず、客の道具知らず!

釣りキチが高じて釣具屋を始めたモノの、店を休めず、最新のつり情報にはまるっきり疎い、なんて釣具屋さんも多い。客は客で、次々に出る新製品のことは「相手も商売だから高いのを売りつけられたらどうしよう」なんて疑心案気ながらも釣具屋に聞くしかない。世の中、ままならないものですね〜


ヤマメは足で釣れ!

ヤマメに限らず、イワナやアマゴなどの渓流魚は同じ場所で粘っても無駄。ここぞと思うポイントを数回攻めてもダメなら、即、移動するのが釣果を伸ばす秘訣。特にフライやルアーは魚に偽物だと見切られるのが早く、河原に椅子を持ち込むようじゃ、まず釣れない。とはいえ、移動するときは足音を忍ばせ、岩陰に隠れるのが肝心ですよ!!


手慣れた竿にしくじりなし!

アングラーにとって釣り竿は腕の一部。新製品が出るたびに、「この竿なら釣れるかも!」などと、淡い期待を抱いて買ってもお金の無駄。使い慣れていないと、大物が掛かったときなど、思わぬ失敗をするもの。一本の竿と一心同体になれるまで、じっくり付き合う、それが大切!


アユの寄るところ、竿が寄る

明日から関東各地のアユ釣りが解禁。解禁当初はどこの河原も太公望(たいこうぼう)がいっぱいで、好ポイントは順番待ち、なんてことも珍しくない。だからといって、だれもいない穴場を探してウロウロしても骨折り損のくたびれもうけ。アユの付く場所はほぼ決まっているので、釣り人の多い場所で竿を出すのが基本ですよ!


タコの真水嫌い!

タコは真水が大の苦手で、大雨の後などはプロの漁師も休漁するほど。これからが旬のイイダコやイカも同じで、「梅雨時に雨が多い年はタコやイカが不漁」なんてことわざもある。また、釣り上げたタコは真水に浸けるとすぐに死んでしまうので、クーラーに入れるときには氷に直接触れないようにするのが肝心!


梅雨の雨に魚が踊る!

大雨が降ると、有機物を含んだ「栄養のある水」が海に流れ出す。すると大量のプランクトンが発生し、それを餌にする小魚が群がり、さらには小魚を餌にしているサバやカツオなどの大型魚も集まってくる。渓流も同じで、増水すると石の下に隠れていた水生昆虫が流れ出し、日頃は警戒心の強いイワナやヤマメも隠れ家から出てくる! そうなると、じっとしていられないのがアングラー! 結果的に梅雨の時期に一番浮かれ踊るのはアングラーかもね?!


濁りには赤、清水には白い餌

渓流釣りの餌を選ぶ時の目安。雨の後などで水が濁っている場合はミミズやイクラなど、匂いの強い赤い餌を、逆に水が澄んでいる時はブドウ虫やヤナギ虫など、魚の目に付きやすい白い餌をチョイスするのが渓流釣りの基本。ただ、「ミミズは渓流釣りの万能餌」なんて言葉も有るので、あれこれ迷った時にはミミズを選んだほうが良いかも!


カッコウが鳴けばマスが川に遡る!

他の鳥の卵を蹴落として、ちゃっかり卵を産んで子育てさせるカッコウ。そんなカッコウが鳴くのは5月の連休のちょっと後。そのころになると、北国では桜マスが川に遡りはじめる。桜マスは海に下ったヤマメが大きくなったもので、フライやルアーマンにとって憧れの魚。力強いファイトを味わいたかったら、カッコウが鳴く前に準備を整えたほうが良いですよ!!


釣り人の天狗ばなし!

釣り人の間で嫌われるのは、おれは凄いんだ〜なんて鼻高々の「釣り天狗」。釣った魚の自慢だけならともかく、道具自慢や腕自慢を延々と聞かされるのはたまったモノじゃない! 天狗の鼻も、伸びすぎるといつか折れるモノ! 「能ある鷹は爪を隠す!」。何事も程々にしましょう!!


釣具屋の釣り知らず、客の道具知らず!

釣りキチが高じて釣具屋を始めたモノの店を休めず、最新のつり情報にはまるっきり疎い、なんて釣具屋さんも多い。客は客で、次々に出る新製品のことは「相手も商売だから高いのを売りつけられたらどうしよう」なんて疑心案気(ぎしんあんぎ)ながらも釣具屋に聞くしかない。世の中、ままならないものですね〜


釣りの話をするときは両手を縛っておけ!

釣りの話はとかく大きなモノ。「釣りの話は半分」なんてことわざもあるが、釣り好き同士、酒を酌み交わしながら自慢話をしている内に、アルコールの勢いもあって30センチが50センチに、50センチが両手いっぱい広げたサイズになったりする。特に逃げられた魚はこの傾向が顕著(強い)なようで……。そんなことから、「釣りの話をするときは両手を縛っておけ」なんてことわざが生まれたようだ。


釣れた噂を釣りに行くな!

「どこそこで鯛が入れ食い」なんて噂を聞くと、たとえ大洞だと分かっていても、行きたくなるのが釣り人の性。でも、「現在爆釣中」なんて釣り情報や噂が伝わるころには、その釣り場は釣り人でいっぱい。たとえ情報や噂が本当だとしても、場荒れして釣りにならないことが多いもの。釣りは勝手気ままな自然相手。昨日良くても今日は駄目、なんてことが日常茶飯事。釣り情報に惑わされたり、踊らされたりせず、自分の目で確かめるのが一番ってこと!


一場所、二餌、三に腕!

釣りの三原則とも言えることわざ。「一腕、二竿、三餌、四潮、五に仕掛け」とか「一に潮、二に仕掛け、三に腕、四に餌」なんて言葉もある。順番はともかく、釣りに重要なのは腕と餌と仕掛けと場所、そして運と根気と感、プラス、自然や生き物に対する思いやり。数や大きさを競うのもいいけれど、魚が居なくなってしまったら、どんなに腕が良くても、どんなに新鮮な餌を使ってもダメ。なるべくキャッチ・アンド・リリースしましょうね!


1時間幸せになりたかったら酒を飲みなさい。3日間幸せになりたかったら結婚しなさい。

8日間幸せになりたかったらブタを殺して食べなさい。永遠に幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。

なんとも奥の深〜い中国のことわざ。つい最近、釣りにのめり込んでいた知り合いが、彼女に「私を取るか、釣りを取るか、はっきりして!!」と迫られ、思わず「釣り!」と答え、振られてしまったと嘆いていた。でも、嘆くなかれ! あなたは賢明な判断をしたのですよ。永遠の幸せを手に入れたんですから!!


釣り天狗に聞く耳なし!

釣りびとってのは、とかく自慢話が大好き! 「つい先日、100キロもあるマグロがヒットしてさ、ボートがひっくり返るんじゃないかと、焦ったよ……」なんて具合に、相手が釣り好きか否かなんてことに関係なく、話始めると切りがない。なのに、相手が自慢話を始めると「アッ・ソ、フ〜ン、良かったジャン……」なんて具合に、ちっとも耳を貸そうとしない。それどころか、相手の話の途中で「実はさ、こないだね、巨大なブリが……」なんて具合に、自分の自慢話を始めたりする。「話上手より聞き上手」って言葉があるように、釣りも相手の話をしっかり聞くのが肝心です。


鈍い奴ほどヒラメが釣れる!

釣り、特にヤマメなどの渓流魚は電光石火、エサをくわえた瞬間の反射神経がものをいう。ところが、ヒラメ釣りに関しては、早アワセは絶対に禁物。「ヒラメは一服つけてから」なんて言われるほどで、アタリがあったら慌てず騒がず十分に待ってからアワセるのがコツ。とはいえ、微妙なアタリも分からないほど鈍くちゃ、釣れないけどね!!


水あまりに清ければ魚棲まず、人あまりに賢ければ友なし!

魚も水があまり綺麗だと、隠れる場所がないので棲みにくいし、人間もあまりに賢くて清廉潔白過ぎると近寄りがたく、友達もできにくい……なんてことの例え。「水濁れば魚喘ぎ、政過酷なれば民乱れる」などと、水が余りに汚いと魚は棲めないし、政治があまりに過酷だと民衆の生活は苦しくなり、しいては反乱が勃発する……なんて言葉もある。乱開発による水質汚染とかけ声ばかりの行政改革……。日本の現状を風刺しているような気がしないでもないですね!


河豚食う無分別、食わぬ無分別!

河豚がいくら美味いと言っても、命をかけてまで食うのは考えもの。かといって、命が惜しいからと、食わずに一生を終えてしまうのももったいない。どちらを選ぶかはアナタの自由。でも「据え膳食わぬは男の恥」なんてことわざもありますよね。絶世の美女を前にしたら、男の分別なんて一瞬で消え去ってしまうと思うのだけれど……。


下手の長竿!

ビギナーや釣りの下手な人に限って、ボートではるか沖に出たり、他の人より遠くまで投げれば釣れる、なんて考えがち。「隣の奥さんと、隣の芝生は綺麗に見える……」って訳ですかね。実際には、魚は岸壁の際やテトラの陰に隠れていることが多く、遠くを狙ったからといって釣れるモノじゃない。まずは足下からじっくり攻める。これって、釣りでも恋愛でも同じだと思うのだけれど……。


竿の片方の端には魚がいて、もう一方の端にはバカがいる!

フランスのことわざ。雨が降ろうが槍が振ろうが、飽きずに釣り糸を垂れている「釣りバカ」が、どこの国にもいるもの。釣りに興味のない人にとっては「釣りなんてナニが面白いの? 退屈なだけじゃない、魚だってスーパーで買った方が安いし……ばっかみた〜い」なんて思えるはず。でもね、釣りバカは釣りバカなりに、悩んだり、興奮したり、歓喜に震えたりするんですよ。ま、同じバカなら釣らなきゃソン、ソンってことですかね!


師走、カレイに宿貸すな!

宿貸すな=買うな、という意味で「12月のカレイは不味いので買っちゃだめ」という山口地方のことわざ。でも、一般的には「寒ブリ、寒ボラ、寒ガレイ」などと言われ、冬場のカレイはブリ同様に脂がのって美味しい時期。ことわざってのは、迷信と同様、納得できない言葉も多いですね!


タイの夢を見ると、思いがけないお金が入る!

アングラーの中には、初夢は「大物を釣り上げたシーン」を、なんて願っている人も多いのでは? 「魚を釣り上げた夢は良いことの前兆」なんてことわざもあるが、地方によっては「魚の夢を見ると縁起が悪い」とか「魚の夢を見ると天気が悪くなる」などといった悲観的なことわざが少なくない。どうせ見るなら「タイを釣った夢」に限りますよ!


魚釣っても、海に釣られるな!

大物を釣り上げる為なら、荒波もなんのその、危険な岩場にしがみついて……、なんてアングラーが少なくない。

釣りはあくまでも娯楽、趣味、お遊び! ついつい無理をして、海にドボ〜ン、なんてことの無いよう、今年も安全第一で釣りを楽しも〜!!


上げっぱなは釣りまくれ、潮止まりは昼寝しろ!

魚は潮の動きに敏感。魚探に沢山の魚が映っていても、満潮や干潮で潮の流れが止まると、食いも止まってしまう。ボートフィッシングの場合は「上げ八分、下げ三分」磯釣りの場合は「上げ三分、下げ七分」が釣りどきだ、なんて言われるが、大潮と小潮では潮の速さが違う。なにはともあれ、潮止まりだけは、昼寝を決め込むのが利口なようで!


美人は魚でつくられる!

カレイ、ヒラメ、タラなど、今が旬の白身魚は、低脂肪、低カロリーで、肌を美しく保つビタミン類をほどよく含んでいる。おまけに、お肌に大敵なイライラを予防するカルシュウムも豊富。「魚は食べる基礎化粧品」などと言ったら大袈裟だが、とりあえず身体の暖まるタラチリ鍋からチャレンジしてみては!!


ウロコ雲が出た翌日は雨か風!

サバ雲とかイワシ雲とも呼ばれるウロコ雲は、低気圧が接近してきたことの前触れ。ただ、「ウロコ雲が出るとイワシが豊漁」とか「夕方にイワシ雲が出れば晴れ」なんて言い伝えられている地域もので、釣りに出掛ける前は、素人予報よりも、プロの天気予報をしっかりチェックした方が無難なようで。


五目釣りの魚知らず!

釣れるものなら、ナンでもオッケー、というのが五目釣り。一般的に、特定の魚を狙って釣るのがベテランの釣りで、五目釣りは魚のことを知らないビギナーの釣り、なんて思われがち。確かに、前の日からあれこれ準備して、狙った魚を釣ったときの満足感はたまらない。でも、ベテランだって、ナンにも釣れない時は、たとえ外道でも嬉しいもの。釣れた魚に優劣を付ける方が、間違いかもね。


投げ釣りは引いて釣れ、船釣りは誘って釣れ!

釣りは「一般的に気の長い人の趣味」なんて思われているが、実際には短気でせっかちな人が多いし、その方が釣れることが多い。エサをまめにチェックしたり、ポイントを変えるのは当たり前として、投げ釣りでキスやカレイを狙う場合は、底をゆっくり引いた方が魚の食い気を誘うし、船釣りでアジやカワハギを狙う時には、竿を上下して誘った方が釣れる。考えてみれば、匂いも味もないルアーで魚が釣れるのも、ルアーが動いてるからこそ、ですよね!!


魚は釣っても、道具に釣られるな!

釣りなどそっちのけで、釣り道具の自慢話に花を咲かせている人。釣れない言い訳をタックルのせいにするアングラー……。身近にいませんか? 「弘法筆を選ばず」なんて言葉もありますが、釣りはあくまでも経験の積み重ねと運と根気。高価な道具を買ったからといって釣れるもんじゃありません。くれぐれも、タックルショップの店員さんの甘い言葉に釣られませんよ〜に!!


ウミガメを見たら大漁!

昔から漁師の間では、「網に掛かったカメに酒を飲ませて海に返すと大漁」なんて言われている。酒を飲んだウミガメが、よたよたと砂浜を這って海に帰るシーンを想像すると、ちょっと笑えなくもないが、やっぱり可哀想。ちなみに、ウミガメは黒潮にのって南から北へと移動するので、ウミガメが来たと言うことは、南方のカツオやマグロなどが来る前兆。「ウミガメを見たら大漁」この言葉には多少科学的な根拠があるのかも!


魚釣りに絶対はない!

釣りは時の運。前日に大漁だったからといって、今日も大漁だとはかぎらない。それどころか、大漁の翌日に限って釣れないことも多い。その日の天気や潮、エサになるベイトフィッシュの状況……など、釣りには不確定要素が多い。くれぐれも、出かける前に夕食のオカズの約束だけはしないこと。そんな時に限ってオデコ。あげく、魚屋さんで高いお買い物……なんてことになりかねませんよ!!


高い竿より、慣れた竿!

下手っぴなアングラーにかぎって、釣れない言い訳を道具のせいにする。次々と新しい竿を買ってきて、この竿は△名人も使っている……、などとメーカーの宣伝マンみたいな能書きをたれ、挙げ句の果てに地球を釣り上げてポッキリ! 「弘法筆を選ばず」。どんな道具でも、使いこなすのが名人というものです!


時間を楽しむなら恋い、人生を楽しむなら釣り!

「アナタと死ぬまで一緒・・・」なんてラブラブ・カップルには怒られそうだが、アングラーにとって魚は永遠の恋人、釣りは一生を捧げても悔いのない恋……。なにせ、魚は気まぐれ。釣り人が、どんなにラブコールしても、振り向いてくれないことがままある。だからこそ、釣り人は熱くなって追いかけ回す。リスナーの紳士淑女諸君。釣りも恋も似たようなもの。たまには、相手を無視して気を持たせるのも恋のテクニックですよ!


釣りとは、魚との対話である!

人間関係を円滑にするにはコミュニケーションを繰り返し、相手の気持ちを理解することが大切。釣りも似たようなモノで、魚が何を考え、何を求めているのか、それを推理し、理解することが釣果を左右する。「俺には俺のスタイルがあるんだ〜!」などと、自分勝手なわがままを押しつけるようじゃ、魚にも彼女にも(相手にも)振られてしまうのだ。ちなみに、ボクの場合、「隠れてないで出ておいで〜」「バーブレスだから痛くないよ〜」「リリースしてあげるよ〜」などと、心に念じてフライを振っている。これって、端から見たら怪しいおっさんだよね!


魚が浮き上がるのは、地震の前触れ!

科学的根拠があるか否かは別として、ナマズには地震の予知能力がある、と信じている人も少なくないのでは? ナマズに限らず、「鯉が一斉に飛び跳ねるのは地震の前兆」とか、「普段目にすることのない深海魚が浮いてきて網にかかるのは天地異変の前触れ」などと信じている地方もある。単なる迷信、俗説などとしてかたづけるのは簡単だが、「転ばぬ先の杖!」。日頃から万一に備えて注意するに越したことはありませんよね!!


釣り場を選ぶのも腕のうち!

どんな釣り名人でも、魚がいなくちゃ釣れない。特に、渓流釣りの場合、その日の場所の選択が釣果を左右する。運悪く、先行者が何人もいたんじゃ、場荒れ(ばあれ)してまるで釣りにならない。河原に立ったら、まず先行者がいないか足跡をチェックし、ついで、木の枝から下がった蜘蛛の巣が切れていないか、をチェックすることが肝心! ま、最近はキャッチ&リリース・エリアが増えたので、暗い内から河原で場所取り、なんて浅ましいことはしなくても良くなったけどね!!


洗い髪の女性に出会うと釣れない!

釣りのことわざには根拠不明なものも多いが、これもそのひとつ。ま、アングラーは朝が早い。特に渓流ファンは、日の出前から河原に立つことも多く、朝靄の中に突如として洗い髪の女性が現れたりしたら、心臓バクバク、釣りどころじゃなくなるのではないだろうか? ちなにみ「妊婦に出会うと豊漁」なんてことわざもある。こちらも、その根拠と信憑性は不明だけどね!


魚を釣るなら孤独にかぎる!

名人、達人といわれるようなアングラーは単独行を好む。ひとりならば誰に気兼ねもなく、大勢で行ったときのように、ワイワイ騒いで魚に警戒心を与える心配もない。まして、秘密のポイントや極秘テクニックを知られずに済む。でもね、大物が釣れた時など、その場で「やった〜! 見て見て!!」などと、釣り仲間に自慢できないなんて、ちょっと詰まらないような気がするんだけど……。


一木一草、流れの石と化せ!

警戒心の強いヤマメやイワナを狙うときの極意! 渓流釣りでは、忍者のごとく周囲の自然と一体化し、魚に気配を悟られないことが肝心。服装は派手なモノを避け、移動するときには岩陰や木陰に身を隠しつつ忍び足、さらに、河原に立ったら杭や石になったつもりでアプローチするのが達人の技! とはいえ、北海道の山奥などに行くときには、熊に襲われないためにも、派手な服装をし、大声で歌を歌ったりして、自己PRすることをお勧めしま〜す!


三日荒れ後は大漁のチャンス!

魚だって2、3日エサを食べなければ、お腹が空いて日頃の警戒心もどこえやら。針が隠れていると分かっていても、ついつい食べてしまうもの。その反対に、「大荒れ前の大漁」なんてことわざもあり、こちらは、本能的に大荒れを察知した魚が、食い溜めするので大漁のチャンスとなる。いずれにせよ、大荒れの前後は危険を伴うので、単独行動は避けた方が無難かも!


名人は釣るほどに沈黙し、下手ほど騒ぐ!

魚を釣り上げるたびに、「やったー! 見て見て!!」なんて大騒ぎして、足下の魚を蹴散らしてしまうのはド素人! 名人というのは、慌てず騒がず、次の1匹のことを考えて釣りをするもの。とはいえ、ポイントや仕掛けなど、なんでも秘密にしたがる名人って、なんとなく姑息な感じがして、いやですよね!


目的地の途中で竿をおろすな!

帰宅途中に赤提灯などが目に入ると、ついつい立ち寄って「ビール一杯!」なんてリスナーも多いのでは?! 釣り人も同じで、目的地に向かう途中に「いかにも釣れそう!」なんて場所があると、「ちょっとだけ様子を……」などと、竿を出したくなってしまうもの。この「チョットだけ」がくせ者で、「あとすこし、もうチョット、あと一回……」などとエスカレートしてしまい、結局、本来の目的地に到達できなくなったりする。目的地に到達できなかったからといって問題ないのだが、釣りも人生も道草を食っていいことは少ないような……。


熊はイワナの番人!

夏休みには北海道でアウトドア満喫! なんて考えているリスナーも多いのでは!? 北海道といえば、渓流の奥地に住むオショロコマやエゾイワナが有名。それを釣ろうと、林道などに入り込むと、真っ先に目に付くのが「熊出没注意!」の看板。「こけ脅しだろ!」なんて、甘く考えちゃいけません! 年に何人かは熊と遭遇し、タックルを放り出して逃げ帰っているのです! ま、熊がいるからこそ、貴重なイワナが絶滅せずにすんでいるのかもね!!


釣りは師匠をとれ!

恋に師匠なし……なんて言われるが、釣りは職人芸や芸事と同じで、優れた師匠の弟子になるのが上達の近道。とはいえ、釣り名人には「技は盗むものだ、俺の釣りを見てれば分かる……」などといった、職人気質の人も少なくない。師匠を選ぶときには、釣りの腕もさることながら、多少お節介なほど世話好きな人を選ぶ方が賢明かも!


釣りに明日はない!

朝から晩まで釣り糸を垂れているのにアタリもない。そんな時、船宿のオヤジは「昨日までは入れ食いだったのに……」なんて呟いたりする。「海に明日なし」「大漁は二日なし」大海原を泳ぎ回る魚相手に、明日なんてありえない。まずは、自分の腕と運を信じて、今現在に集中しましょ!!


コイはカーブを釣れ!

コイ=カープをもじったダジャレじゃない。コイは水深のある緩やかな流れを好むため、川がカーブして、えぐれた場所に群れていることが多い。コイ釣りは「1日1寸、3日で1本」とも言われ、「ここぞ!」と思った場所に惚れこみ、通い詰めることが肝心。ちなみに、人間界の恋の場合、あまりしつこく相手の部屋に押し掛けたりしたら、ストーカーと間違えられるので要注意! あくまでも、コイとラブは別物ですよ!!


腕も手も竿のうち

能書きに「プロフェッショナル仕様」なんて書かれた高価な竿を使っていても、竿に振り回されているようじゃ釣りの達人になれない。プロ・サーファーやプロ・ゴルファーだって、使っている道具はアマチュアとさほど変わりがない。ようは、道具をいかに自分と一体化させて使いこなすか、そこが肝心。


カマス一匹、底に千匹

カマスやイワシなど、回遊魚は集団で移動しているため、一匹釣れたら、その周辺に千匹いると思って間違いない。ちなみに、「イナダ一匹、底に千匹」とか、「アユひと跳ね千匹」、「トビウオひと飛び下に千匹」なんてことわざもある。ただし、海底に潜むハタやイシダイなどは群れることはないので、一匹釣れたからといって、「残りの999匹釣ってやる!」なんて粘っても無駄!


釣れるときには誰でも釣れる。釣れないときに釣るのが名人!

まったくその通りで、コメントのしようもない。ただ、周りが釣れているのに、自分だけ釣れない、なんてパターンもある。そんなときは「場所が悪い」とか「自分の腕が悪い」なんて悲観せず、「どんなエサを使ってるんですか?」とか「水深何メートルであたってるんですか!」なんて、隣の人に聞くのが一番。釣りは謙虚さと素直さが大切ですよ!


釣りバカは子供を飢えさせる!

何事も、熱中するのは良いことだが、「釣りバカ日誌」の浜ちゃんのように、「バカ」が付くほど熱中するとろくなことがない。釣り新聞片手に仕事も手に付かず、週末は家族をほったらかして釣り場通い。あげくのはてにリストラされたり、家族に見放されたり・・・。遊びにも節度が大切ですよ!


釣り情報は判じもの

世の中、電子メールや携帯電話など情報化時代だが、釣りの情報ほど当てにならないものはない。昨日まで大爆釣だったからと言って、「今日も釣れる」と、確約できないのが釣り! 釣り情報はあくまでも、過去のデータ。あまり当てにせず、「アッソ」と聞き流す程度がいいかも。ちなみに、このコーナーは聞き流すと損しますよ!


台風の来る前後を狙え!

魚は低気圧の到来など、気圧の変化を肌で感じ、海や川が荒れる前に荒食いすることが良くある。当然ながら、荒れている最中は餌が食べられず腹ペコ状態。そこで、台風などが過ぎ去ってから、またもや荒食いする。なんとなく、腹ペコの魚を釣るなんて良心がとがめるが、これもアングラーの悲しい性かもね!


フナは夜明けから、コイは日の出から

「早起きは三文の得」なんて言われますが、魚釣りも同じで、夜明けと同時にビシバシ・・・なんてことが多い。ただ、コイはフナに比べると寝起きが悪いようで、日が出て、水がすこし温んでから釣れる傾向がある。一方、メバルやイカなどは日中余り釣れず、日没と同時に活性が高まるので、夜更かし型のアングラーにはおすすめかも!?


釣り師の魚知らず!

釣りのことは知ってても、魚のことはまるっきり知らない、そんな釣りびとも少なくない。どんな餌を好むか、どんな場所に潜んでいるか・・・、そんな魚の習性を知ることは、釣りびとの必修条件。ま、「魚類学者の釣り知らず!」なんて言葉があり、釣りのことを知らなくても、魚の論文が書けるわけで、釣り師が魚のことを知らなくても、さほど問題ないかもね!


朝寝坊と寒がりにはヒラメは釣れない!

10月も半ばを過ぎ、寒さと共にベストシーズンを迎えるのがヒラメ釣り。ヒラメは海底に潜んでアジなどの小魚を捕食するフィッシュイーターで、日が出ると極端に食いが悪くなる。「寒いからお布団から出るの嫌〜」とか、「もうちょっと寝かせて〜」なんて泣き言を言ってるようじゃ、

ヒラメは釣れません! ヒラメ釣りは忍耐と努力と早起きが大切なのです。


逃がした魚は大きい!

どうひいき目に見ても60センチほどしかないのに、手元でバレた(逃げられた)瞬間、「あのシーバス、絶対メーター・オーバーだよ!」なんて、大げさに悔やむアングラーは多いもの。逃がした魚は大きい、とはいうけれど、釣りに限らず、男女関係も、別れてから相手の良さに気づくことが多いようで・・・。


ひと跳ね千匹!

水面で魚が一匹跳ねたら、その下に千匹の魚が潜んでいる、と思って(気合いを入れて)釣り糸を垂れること! 海面をパシャパシャ、イワシなどの小魚が逃げ回っている時には、その下にマグロやカツオなどの大物が潜んでいる可能性が高い。また、渓流でヤマメなどが跳ねている場合は、羽化した水生昆虫を食べている可能性が高いので、フライフィッシングには絶好のチャンス! 海でも川でも、魚が水面でモジったり跳ねたりしたら、とにかく仕掛けをその場所に放り込むのが肝心!


釣り竿の一方には針が、もう一方には暇人がぶら下がっている

ちょっと皮肉な感じだが、なんとなく納得させられてしまう言葉である。昨今はリストラのせいもあってか、「まだまだ働き盛り」なんて感じの中年男性が、心なしか背中を丸めて釣り糸を垂れている姿を見かけることが多い。ま、人生は山あり谷あり。水面に漂うウキを見つめつつ、ゆっくり充電するのも大切かもね。


鯨も魚、白魚も魚

「鯨は魚じゃないよ!」なんていう理屈は抜きにして、「大きさの大小で差別したりバカにしたりしちゃいけません!」という、うんちくのあるたとえ。釣り人にもいますよね、外道だから(醜い、食べられないから)といって魚を乱暴に扱ったり、する人が。どんな生き物にも、ちゃんと自然界での役割分担があるもの。優しくリリース(水に帰して)してあげましょうね!


夜釣りの場所は昼のうちに見ておけ

今の時期はシーバスやメバルのナイトゲームがベスト・シーズン。日没と同時に通称ホタル族がルアーや電気ウキを抱えてウロウロ。でも、夜釣り、特に磯釣りは危険が付きもの。「転ばぬ先の杖」。明るい内に足場やポイントをしっかり確認するのは釣り人の常識ですよ。


手元一寸、先一尺

釣りで肝心なのは「アワセ」のタイミングと強さ。アワセが遅いと餌を取られてしまい、アワセが強過ぎると魚の口が切れて外れてしまう。本人は手元をほんの僅かに動かし、弱くアワセたつもりでも、竿の穂先は反発力も加わって何倍も大きく動いているもの。アワセは「素早く、鋭く、小さく」が肝心ですよ!


根魚は穴を攻めろ!

カサゴやメバル、アイナメなど、岩場の底に潜んでいるのが根魚。アジやイワシなどは気まぐれに移動する住所不定型だが、根魚は岩穴など、一定の場所に住み着くマイホーム型。たとえ、前の住人が釣られて居なくなっても、すぐに次の住人が住み着くので、釣れたポイントを覚えておくのが根魚釣りの秘訣!


沖の魚を獲(と)らんとして、岸の魚を逸(いっ)す

隣の奥さん(芝生)はきれいに見える…なんて具合に近場より遠くの釣り場、岸釣りより船で沖に出た方が大物が釣れるはず、なんて考えるのがアングラーの性。でも、勇んで船に乗っても、潮が速くて隣の人と仕掛けが絡まったり、船酔いで釣りにならない、なんてことも多いもの。まずは足下に潜む魚を確実にものにすること、それが肝心です。


場所を替えたがる人に大漁なし!

釣りに肝心なのは“粘り”。釣れないから、とすぐにあきらめてウロウロするようじゃダメ! ここには「絶対いる!」と信念を持って攻め続けることが大切! 特にヘラブナ釣りやコマセを使う釣りは魚が寄ってくるまで待つことが肝心! ただし、渓流釣りの場合は、人より先に、先にと移動することが大漁の秘訣ですよ!