キャンベルリバー
Canbell River
「Salmon capital of the world」
バンクーバー島キャンベルリバーはそう呼ばれている
たしかにその通り
いつだってキングサーモンが優しく微笑んでくれる
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「Catch any big fish?」
「能钓了大的鱼?」
「잡혔어? 」
「Pudo coger un pez grande?」
海外の有名な釣り場は年々国際化が進んでいる。英語やスペイン語はもとより、最近は中国語やハングルまで飛び出してくる。
釣りびとに国境も言葉の壁も無いというのがボクの持論だけれど、こうも様々なお国言葉が河原を飛び交うと、地球も狭くなったもんだな~とつくづく思う。
さて、ここ数年通っているカナダのキャンベルリバーは、キングサーモンのメッカとして世界的に名高い。当然ながらアングラーもインターナショナル。
昨年も我ら日本人3人に対し、イタリア人5人、フランス人2人、ドイツ人3人、地元カナダ人多数……といった面々が数メートル間隔で立ち並んだ。
最初は、「どこから来たの?」「どんなフライ使ってんの?」なんて、和気あいあいだったのだが、いつしかライバル意識が目覚め、にわか国際トーナメント状態。
キングサーモンは文字通り鮭の王様。20キロを超すと、そのパワーは半端じゃない。
冷たい流れに腰まで浸かって半日もフライ竿を振り続け、やっと魚がヒットしたかと思うと、猛烈なスピードで下流に突っ走る。それを追いかけ、「お先にゴメンよ」などと、目の前の河原を意気揚々と通り過ぎた釣りびとも、30分もすると「でか過ぎたよ、行っちまった……」と首をうなだれて戻ってくる。
そんな熱いバトルも3日目。地元でガイドとして活躍している釣友が助っ人に加わり、最終的に日本チームの圧勝。釣りはテクニックも大切だけれど、勤勉さが一番。朝寝坊したり、ランチの後にのんびり昼寝するようじゃ勝利の女神だって微笑んでくれないよね。